WordPressに浮気をしている。無事に乗り換えはできそうな雰囲気になってきた。
私が自分のページを持ってから、そろそろ15年になる。まだWindows98は存在していなかった。当時はHTMLを完全に手書きしていた。文法もかなり間違っていた。誰かのページを適当に真似して作っていただけだったからだ。
その後半自動でHTMLを書くようになった。文法もそれなりに勉強して、今では珍しくない言葉になった「アクセシビリティ」なんていう単語も覚えた。この半自動状態は長く続いた。
その後CMSと呼ばれるシステムを導入する。これが2008年くらいか。そもそもブログを書きたかったからだ。そんなに書き残す内容があるわけでもないが、みんな書いているみたいだし特に技術的文書は書き残してもよいだろう、と思っていた。それまでにも主にUN*X関連の文章、プログラミング関連のことを書いていたので、そのような文章をブログにしようと思ったのだ。
CMSは、サイト全体を管理してくれる。メニューやナビゲーションや共通している部分は毎回書く必要はない。ひな形が全部やってくれる。私は中身だけを考えればよい。そして、HTMLを基本的に知らなくてもある程度のことができる。ワープロで文章を書くような感覚でページを作成していくことができる。
ところが、そういう状況になっても私は中身のHTMLは半自動で書く。いろいろ理由はあるが、私が思っているHTMLに、このワープロ機能ではならないからだ。どちらが良いというのでもないが、どうやら私はHTMLそのものを書いている方が安心するらしい。
ブログを始めては見たけれど、技術文書はほとんど書かなかった。書かなかったのにはいろいろな理由があるが、なにをどのように書いてもどこかの製品やサービスを推奨して(あるいは好んで使って)いるように受け止められる可能性があり、それが当時の私の立場では好ましくなかったからだ。極力コンピュータ関連のことは避けていた。主に音楽関連・趣味のこと・お茶のことを書いていた。
ところが、昨年のサーバー引っ越しのときに、それまで書きためていたブログのデータベースをおそらく失った。良いリセットの口実になったというわけだ。3年くらい前から長い文章を書くのは正直面倒になっていたので、実際の所は記事はほとんど書いてはいなかったのだが。データを失ってからもブログを再開しようかとはあまり思わなかった。日々の書きたいことはTwitterに投稿しているし、わざわざ自分で書き残すべき事があるようにも思えなかったからだ。
私は昨年から今年にかけて公私ともにものすごく変化していた。その中で、明らかに渡しが書き残さなければならないだろうことが出てきた。徐々にこの「書き残さなければならないこと」は書いていくことにするとして、ブログを再開する良いきっかけになった。
ほぼ同じ時期に、渡しの立場も大きく変わった。発信してもかまわない情報の幅が広がったということでとどめておくが、ブログに書いたりまとまったページを作って公開することがしやすくなった。アクセシビリティに関すること、現状渡しが思っていることもぼちぼち表明できるのではないか。
ということで、基本的に私のためにではあるが、サイトを構築していこうかと思う。WordPressは順調に動いているようだから。