Google Pixel 3を音声読み上げ環境で使い始めるメモ

追記

いきなり追記である。これを書いているのは2021年3月2日。現在はPixel 5, Pixel 4A (5G), Pixel 4, Pixel 4A, Pixel 3Aがリリースされている。また、Android 11をベースに書き直してみよう。

あれから10年

2009年6月、Appleが毎年行っている開発者を対象としたカンファレンスであるWWDCで、iPhone 3GSが発表された。基調講演中には取り上げられなかったけれど、この機種に初めてVoiceOverという画面読み上げの機能が導入されたのだ。日本語環境で使えるのかどうかも分からないままにとりあえずソフトバンクのショップに行って即日購入したのは6月25日だったと思う。視覚障碍者にとってのスマートフォン元年とも言うべき年だ。

ご存じの通り、今やスマートフォンはiPhoneだけではない。数としてはAndroidの方が多いだろう。ところが、視覚障碍者のシェアだけを見てみるとほぼほぼiPhoneである。これには明確な理由がある。新しくスマートフォンを持ちたいと思う人にとっての理由とは

  • なんか読み上げ機能はiPhoneが良いらしい
  • 周りに使っている人が多いのはiPhoneだ
  • 友人がiPhoneを勧めてくれた

と言うところではないだろうか。間違っていないと思う。

では、Androidのアクセシビリティはどうなんだろうか。いろいろ情報を探してみると、Googleの公式のヘルプページはたくさん見つかる。が視覚障碍ユーザーが作成したページはかなり少ない。水面下での情報交換は行われているのだろうが、表には出てきていない。

ということで、私がスマートフォンを持ってから10年、Googleが手がけたPixel 3を手に入れたので、ちょっとずつでも情報を公開していこう。

少し時間がかかりそうなので、とりあえず見出しだけ書いておく。随時更新していくつもりである。

開封の儀

あっちこっちで開封の儀は行われているので、私があえて行わなくても良いだろうな。おお?と思ったのは、USBケーブルを巻いて固定するためのものが付いていたことだ。付属品も少ない。

電源投入

電源ボタンを数秒長押しすると電源が入るはずだ。iPhoneの場合は本体左側にあるサイレントスイッチを切り替えると振動するので、電源が入っているかどうかが分かる。が、Pixel 3にはそういうスイッチがない。コンピューターに接続してみると、電源が入っていればデバイスとして認識するから分かるよ、と書いてある記事を発見したが、本当にそうするよりなさそうだ。

私は電源が入ったと信じて次のステップに進んだ。

音声読み上げを起動

Googleのサポートページにも詳しい情報がある。電源が入ったら(そう信じてでも良いが)、2本の指で画面を触ってそのまま指を数秒置いておく。なにやらしゃべり出すので、もっと我慢して数秒置いておく。これでTalkBackが英語でしゃべり出すはずだ。

ここで、Talkbackの基本的な使い方を教えてくれるチュートリアルが起動する。頑張ってこれをやり遂げても良いし、とりあえずスキップしてセットアップに進んでも良い。

セットアップ開始

これも多くのドキュメントがあるので、私が頑張って解説しなくても良いだろう。私はSIMを持っていないのでその辺はスキップする。

iPhoneと違うことと言えば、キーボードの入力方法がタッチ入力になっていることだった。おそらくWi-Fiのパスワードを入力することになるだろうが、その部分で戸惑うかもな、と思う。

いきなり日本語にしちゃだめよ

できれば慣れ親しんだ言語でセットアップを勧めたいところだ。で、言語を日本語にしてみた。ところが!なんとそれ以降読み上げが行われなくなった。日本語の音声がまだ組み込まれていないのだ。どうにか復帰できたが、このままセットアップを諦めようかとも一瞬思った。

もし日本語を選んでセットアップを続けた場合、Wi-Fiに接続できたタイミングで、日本語音声がダウンロードされる。ここからは日本語で設定ができる。

ということは、英語状態でWi-FIs接続まで設定し、その後言語選択まで戻って日本語を選び直せば、その瞬間に日本語音声がダウンロードされるという子になる。

実際そのように動作する。セットアップ中に使われる英語はそれほど難しいものではないが、やはり母国語でセットアップしたい。ということで、この方法で最後まで行ける。

少しだけカスタマイズ

購入直後の端末のバージョンは様々だろう。殆どはAndroid 11ではないだろうか。どのようにカスタマイズすべきかはバージョンの差によってちょっとずつ違うかもしれない。

Talkbackの設定を見直す

それなりにたくさんの設定があるので、いろんなことを試しながら自分が一番使いやすいかなと思う設定を探していく。

  • バイブによるフィードバックはあった方が良いか?
  • 近接センサーを使って音を停止する設定はあった方がよいか?
  • サウンドによるフィードバックはあった方が良いか?
  • 読み上げの詳細度はどれが良い?

日本語入力に関して

  • Gboardで行うか、「ドキュメントトーカー」を入れるか考える
  • 入力方法はどれが良い?ローマ字・テンキー?
  • その他細かい設定

そのたたくさん…

iPhoneとの比較

  • サウンドによるフィードバックが効果的に使われている
  • バイブレーションでのフィードバックが多い
  • 電話を切るためのショートカットとして電源ボタンが使える
  • VoiceOverのような音声の乱れはない(VoiceOverユーザなら意味はわかるよね)
  • 日本語入力時の漢字の説明読みは、デフォルトのGboardでもできるし、「ドキュメントトーカー for IME」を導入することでも可能になる
  • 音楽を再生/停止するためのジェスチャーである2本指でダブルタップが、2020年に追加された
  • 複数本の指によるジェスチャーが2020年に導入された
  • SiriでVoiceOverを起動できるような、非常時にTalkBackをなんとか起動させる方法はないのかな?Googleアシスタントさんはやってくれないような気がする

最後に

これを書いてから2年以上が経過した。AndroidもTalkBackもGboardもアクセシビリティ的にかなり改善された。iPhoneにもさまざまなアクセシビリティ機能が盛り込まれている。より良い製品がリリースされることを望みたい。