Google Pixel シリーズを音声読み上げ環境で使い始めるメモ

追記

いきなり追記である。これを書いているのは2021年11月7日。現在はPixel 6, Pixel 6 Pro, Pixel 5A (5G), Pixel 4Aが現行機種である。また、Android 12になっている。ということで、現状を踏まえながら書き直してみよう。これを書いてから3年近くが経過する。現状に追従するようにしているが、追いついていない箇所があるかもしれない。そんなときは連絡をいただけるとありがたい。

あれから12年

2009年6月、Appleが毎年行っている開発者を対象としたカンファレンスであるWWDCで、iPhone 3GSが発表された。基調講演中には取り上げられなかったけれど、この機種に初めてVoiceOverという画面読み上げの機能が導入されたのだ。日本語環境で使えるのかどうかも分からないままにとりあえずソフトバンクのショップに行って即日購入したのは6月25日だったと思う。視覚障碍者にとってのスマートフォン元年とも言うべき年だ。

ご存じの通り、今やスマートフォンはiPhoneだけではない。数としてはAndroidの方が多いだろう。ところが、視覚障碍者のシェアだけを見てみるとほぼほぼiPhoneである。これには明確な理由がある。新しくスマートフォンを持ちたいと思う人にとっての理由とは

  • なんか読み上げ機能はiPhoneが良いらしい
  • 周りに使っている人が多いのはiPhoneだ
  • 友人がiPhoneを勧めてくれた

と言うところではないだろうか。間違っていないと思う。

では、Androidのアクセシビリティはどうなんだろうか。いろいろ情報を探してみると、Googleの公式のヘルプページはたくさん見つかる。が視覚障碍ユーザーが作成したページはかなり少ない。水面下での情報交換は行われているのだろうが、表には出てきていない。

ということで、私がスマートフォンを持ってから10年、Googleが手がけたPixel 3を手に入れたので、ちょっとずつでも情報を公開していこう。

少し時間がかかりそうなので、とりあえず見出しだけ書いておく。随時更新していくつもりである。

検証環境

この記事は、Pixel 6を使って、2021年11月に書き直している。そのほかのデバイスについても、予想される現状は記載したいと考えている。

開封の儀

あっちこっちで開封の儀は行われているので、私があえて行わなくても良いだろうな。おお?と思ったのは、USBケーブルを巻いて固定するためのものが付いていたことだ。付属品も少ない。

iPhoneもそうだが、充電アダプタもイヤフォンも付属しない。Pixel 3のときは両方ついてたのになあ。ちなみに、Rakuten Miniには充電器とイヤフォンの変換ケーブルは付属してきた。

電源投入

電源ボタンを数秒長押しすると電源が入るはずだ。iPhoneの場合は本体左側にあるサイレントスイッチを切り替えると振動するので、電源が入っているかどうかが分かる。が、Pixel 3にはそういうスイッチがない。コンピューターに接続してみると、電源が入っていればデバイスとして認識するから分かるよ、と書いてある記事を発見したが、本当にそうするよりなさそうだ。

Pixel 6では、初回電源投入時は振動が帰ってきた、と思う。思う、というのもセットアップが終わってしまったあとに電源を再投入しても、振動は帰ってこない。

これに加えて、セットアップ画面が表示されると、定期的に短い振動が帰ってくる。これが確認できればほぼ確実に電源は入っていると考えて良いと思う。私はこの振動を確認して、次のステップに進んだ。

音声読み上げを起動

Googleのサポートページにも詳しい情報がある。電源が入ったら(そう信じてでも良いが)、2本の指で画面を触ってそのまま指を数秒置いておく。なにやらしゃべり出すので、もっと我慢して数秒置いておく。これでTalkBackが英語でしゃべり出すはずだ。

ここで、Talkbackの基本的な使い方を教えてくれるチュートリアルが起動する。頑張ってこれをやり遂げても良いし、とりあえずスキップしてセットアップに進んでも良い。

この時点では英語表示になっているはずだ。チュートリアルを終了すると、「Android Accessibility Suiteに電話の発信と管理を許可するか?」という趣旨のダイアログが出る。TalkBackを使ったときに、電話アプリの操作がジェスチャーでできるようになったりするので、そのための設定である。’Allow’ボタンを押して先に進む。

日本語でセットアップするときは気をつけてね

さて、言語選択画面になった。この状態では英語である。

Pixelに限った話ではないが、英語の音声は組み込まれていても日本語の音声は組み込まれていないことがある。そのようなスマートフォンで例えば日本語を選択してしまうと、その後TalkBackの読み上げが行われなくなることになる。事実、Pixel3ではそうなる。

しかし、Pixel 6には日本語の音声が組み込まれている。言語選択画面で日本語を選んでも、その後の読み上げは継続される。安心して日本語が選べる。

Pixel 6以外の機種でもし日本語を選んでセットアップを続けた場合、Wi-Fiに接続できたタイミングで日本語音声がダウンロードされる。ここからは日本語で設定ができる。

ということは、英語状態でWi-Fi接続まで設定し、その後言語選択まで戻って日本語を選び直せば、その瞬間に日本語音声がダウンロードされるということになる。

実際Pixel 3, Pixel 4ではそのように動作する。セットアップ中に使われる英語はそれほど難しいものではないが、やはり母国語でセットアップしたい。ということで、この方法で最後まで行ける。

Pixel 5では検証したことはないが、おそらくPixel 6以外の機種では最初からの日本語での設定はできないと思われる。ひと手間ではあるが、英語で設定を進めることをおすすめする。

セットアップ開始

これも多くのドキュメントがあるので、私が頑張って解説しなくても良いだろう。私はSIMを持っていないのでその辺はスキップする。

iPhoneと違うことと言えば、キーボードの入力方法がタッチ入力になっていることだった。おそらくWi-Fiのパスワードを入力することになるだろうが、その部分で戸惑うかもな、と思う。

少しだけカスタマイズ

購入直後の端末のバージョンは様々だろう。殆どはAndroid 11ではないだろうか。どのようにカスタマイズすべきかはバージョンの差によってちょっとずつ違うかもしれない。

Talkbackの設定を見直す

それなりにたくさんの設定があるので、いろんなことを試しながら自分が一番使いやすいかなと思う設定を探していく。

  • バイブによるフィードバックはあった方が良いか?
  • 近接センサーを使って音を停止する設定はあった方がよいか?
  • サウンドによるフィードバックはあった方が良いか?
  • 読み上げの詳細度はどれが良い?

日本語入力に関して

  • Gboardで行うか、「ドキュメントトーカー」を入れるか考える
  • 入力方法はどれが良い?ローマ字・テンキー?
  • その他細かい設定

システム→ジェスチャーの設定を見直す

  • 画面に触ると通知が表示されて喋りだす設定はどうする?
  • 持ち上げると通知が表示されて喋りだすのはどうする?
  • 伏せるだけでサイレントモードになるのはどうする?
  • 背面をダブルタップするといろんなことできるようになったけど、これをどう使う?
  • 電源ボタンでアシスタント起動できるようになったけど、これもどうする?

そのたたくさん…

iPhoneとの比較

  • サウンドによるフィードバックが効果的に使われている
  • バイブレーションでのフィードバックが多い
  • 電話を切るためのショートカットとして電源ボタンが使える
  • VoiceOverのような音声の乱れはない(VoiceOverユーザなら意味はわかるよね)
  • 日本語入力時の漢字の説明読みは、デフォルトのGboardでもできるし、「ドキュメントトーカー for IME」を導入することでも可能になる
  • 音楽を再生/停止するためのジェスチャーである2本指でダブルタップが、2020年に追加された
  • 複数本の指によるジェスチャーが2020年に導入された
  • SiriでVoiceOverを起動できるような、非常時にTalkBackをなんとか起動させる方法はないのかな?Googleアシスタントさんはやってくれないような気がする

組み込みの指紋センサーについて

Pixel 5までは、指紋センサーは本体の裏面にあった。また、Pixel 4 では顔認証だった。Pixel 6では画面内に指紋センサーが組み込まれている。ということは、触っただけではどこが指紋センサーなのかわからない。

センサーは、画面の中央したから4cm程度のところにある。最初はその付近を指でゆっくり触りながら動かしていくと、大体の感触がつかめると思う。ある程度領域は広いようで、数回やってみるとなれてくると思う。

最後に

最初にこれを書いてから2年以上が経過した。AndroidもTalkBackもGboardもアクセシビリティ的にかなり改善された。iPhoneにもさまざまなアクセシビリティ機能が盛り込まれている。より良い製品がリリースされることを望みたい。