なにものか?
まあ、パソコン買いましたよっていうあんまり情報量のない記事である。
買ったのは、
Raspberry Pi 400日本語版キット
である。他には何もいらない。
サイズ感としてはテンキーのない外付けUSB キーボードと言ったところか。こんなものがPCというのだから驚きである。
んでもってセットアップ
なんの情報にもなっていない記事だと寂しいので、スクリーンリーダーを入れるまでの手順をざっくり書いておく。って書き始めたらざっくりじゃなくなった、タイトル変えたほうが良いくらいになったな。
用意するもの
Raspberry Pi 400にはヘッドフォン端子がない。通常はHDMI接続されたテレビから音が出るので問題にならないが、しばらくはテレビを接続しない状態で使うかもしれない。そういうときは、USB接続のヘッドフォンがあると便利である。私はたまたま持っていた DragonFlyを接続した。
セットアップ中インターネットに接続したい。まだWi-Fiの設定はできていないので、とりあえず有線で接続する。
GUI画面だけでなくコンソールも使いたいかもしれない。音声でも使えると思うが、自分は点字ディスプレイを持っているのでこれを接続する。
OSのインストール
このキットにはOSがインストールされたSDカードが付属する。が、OSバージョンが一つ古かった。また、32bitのOSがインストールされていた。追加でインストールされているソフトもあるだろうから、これはこれでそのまま持っておこう。
ということで、新たに64GBのSDカードに、最新の64bitOSをインストールした。使ったのは、Raspberry Pi OSである。
公式サイトで配布されているSDカードの書き込みツールで書き込んでも良いし、
OSイメージを直接ダウンロードできるページ
からダウンロードして書き込んでもよい。全部入った”Raspberry Pi OS with desktop”をダウンロードする。
入手してきたSDカードのイメージをディスクに書き込む。
とりあえずリモートログインできるように設定
Raspberry Piは、長らくデフォルトのユーザ名として”pi”というのが存在していた。が、現在はセキュリティ上の理由から削除されている。ddコマンドとかでイメージファイルを直接書き込んだのでなければ、下記のパスワードなどに関する設定は、Raspberry Pi Imagerで行うのがよい。
ところが、Mac版はどうもVoiceOverでは正しく操作できるような気がしない。Macでしか操作できそうにない場合は諦めて下記の手順で逃げる。
以下、Macのコマンド。
$ touch /Volumes/boot/ssh
$ echo -n 'username:' > /Volumes/boot/userconf
$ /usr/local/opt/openssl/bin/openssl passwd -6 >> /Volumes/boot/userconf
$ diskutil umount /Volumes/boot
usernameのところは、適宜好きな名前に置き換えて実行。
起動用のSDができたら、Raspberry Pi 400に挿入して電源ケーブルを接続する。
スクリーンリーダーのインストール
OSが起動すると、”To install the screen reader, press Ctrl+Alt+Space.”という音声が聞こえるだろうか。これに従って、Raspberry Pi 400のキーボードで上記のキーを押す。これで成功したらこの先はスキップ。もし反応がなかったりしたら、コンソールからのスクリーンリーダーのインストールは諦める。
ログインしてOSを更新
別のコンピュータからリモートログイン。
$ ssh username@raspberrypi.local
password:
ログインできたかな?パスワードはさっき設定したパスワードを入力。
続いて、OSを最新に更新する。
username@raspberrypi:~ $ sudo apt update
username@raspberrypi:~ $ sudo apt full-upgrade
username@raspberrypi:~ $ sudo apt autoremove
username@raspberrypi:~ $ sudo apt clean
username@raspberrypi:~ $ sudo shutdown -r now
再起動したはず。もう一度ログイン。
スクリーンリーダーをインストール
username@raspberrypi:~ $ sudo apt install brltty orca
username@raspberrypi:~ $ sudo shutdown -r now
再起動!すると?!Raspberry Piが喋りだしただろうか。Raspberry Piのようこそ画面が表示されたはず!スクリーンリーダーでの読み上げも行われているだろう。
本体のキーボードを使って設定を進めていく。言語設定だが、地域も言語も日本で良いと思う。その後にある「初期設定の言語の代わりに英語を使うか?」というチェックボックスにチェックを入れておく。これを入れておかないと、スクリーンリーダーが読み上げできなくなって悲しい思いをする。
その後は、パスワードを設定して、Wi-Fiの設定をして、一応OSのアップデートを確認して、基本的には終了である。
その他の設定
どう運用するかにもよるが、私が考慮する設定を書いておく。CLIからもGUIからも同じ設定ができる。
CLIならばraspi-configコマンド、GUIならばPreference→Raspberry Pi Configurationと進む。
- そもそもGUIで起動するかCLIで起動するかの設定
- 特定のユーザーで自動ログインするかどうかの設定
- どのインターフェースを有効にするか、GPIO, I2Cくらいは有効にしておいたほうが楽しい
もしCLIで起動するようにしたとき、ログインが完了してプロンプトが表示されたら、なにかサウンドが鳴ってお知らせしてくれると便利だ。
username@raspberrypi:~ $ echo "aplay -q /usr/share/sounds/sound-icons/prompt" >> ~/.profile
とかしておくとよい。
GUIの起動
CLIで起動していてGUIを起動するには、本体キーボードから、
username@raspberrypi:~ $ startx
でOK。
“Screen Reader On”とか喋っただろうか?!まあ、使い方がわからない!
どうやらWindowsキーを押すとメニューが表示される。なんかWindows使うみたいに操作するとなんとなく使えるようだ。
ということで、一応動くものになった。まだまだ環境設定は必要である。