いよいよ音声の録音をしてみよう。先ほどのサンプルセッションに4人目を歌ってもらっても良いだろうし、新たにセッションを作ってもよいだろう。まずは準備から始めよう。
機材の接続
音声を録音するわけだからなにかしらの機材を接続しなければならない。歌うのならマイクロフォンだろうし、キーボードやその他のものを接続するかもしれない。とりあえずなにか接続してみよう。
接続しただけでは音は出ない。トラックを作成して適切なチャンネルを入力に割り当て、そのトラックを録音待機状態にしなければ音は出ない。
トラックの作成
とりあえずオーディオトラックを作成する。接続しているものがモノラル音源ならトラックフォーマットをモノラルで、ステレオならトラックフォーマットはステレオとなる。作成できるとArtist Mixのフェーダーが0Dbの位置に上がってくるはずだ。
<h2>録音準備
トラックができたら、そのトラックに録音をする準備をする。手順はこんな感じ。
- さきほど新しく作成したトラックの録音ボタンを押す。これでそのトラックが録音待機状態になる。
- できたトラック(おそらくAudio1という名前だろう)を探して、インタラクトする。
- その中の “Track Record On”ボタンを探してアクティベートする。押されると”Armed”という状態になる。あるいは、コントローラの該当するフェーダーの録音ボタン(フェーダーの左側にある二つのボタンの上側)を押す。
- 続いて、トラック内の”オーディオインプット”ボタンを探してアクティベートする。初期値は入力なしになっているはずなので、マイクロフォンやキーボードを接続しているチャンネルを選ぶ。正しく選べれば、入力機器の音がモニターに返ってきているはずだ。
- 編集カーソルを録音したい位置に合わせる。この場合はセッションの先頭なのでリターンキーを押しておく。
複数トラックを扱っていると、各トラックの録音ボタンの取り扱いは難しくなる。意図しないトラックの録音が待機状態になっていると、謝って前に録音したデータを失う可能性がある。録音が終わったら確実に待機状態を解除しておくなどの工夫が必要である。Pro Toolsの初期設定で”操作”タブにある”録音ボタンをラッチ”というチェックボックスを外しておく方が良い。こうすると、別のトラックの録音ボタンを押すと他のトラックの録音はすべて解除される。
録音
マイクやキーボードの音量は適正だろうか?それでは録音してみよう。こんな感じかな。
- テンキーの3を押す。これで録音開始。サンプルセッションを使っているのならば、「蛙の歌」が聞こえているだろう。そのまま演奏すれば録音される。ちゃんと自分が演奏しているものも聞こえているだろう。
- テンキーの0を押すと録音は終了する。音楽が終わっても終了しないと延々と録音されるのでご注意を。
- テンキーの0を押して再生してみよう。先ほど録音を始めた位置から再生される。どうだろう。ちゃんと自分の演奏が聞こえてきただろうか。
ちょっとした小ネタをいくつか書いておこう。
テンキーの7でクリックのOn/Offができる。事前にクリック用トラックを作成しておく必要がある。メニューバーのトラックメニューにある”クリックトラックの作成”を選ぶのがもっとも簡単だ。
テンキーの8で2小節分のカウントをOn/Offすることができる。曲の途中から録音するときなどに便利。
演奏に失敗したと思ったらCommandキーとテンキーのピリオドを押す。録音が破棄される。
Pro Toolsの録音は、例えば重ねて録音したとしても重ねる前のものも捨てずに保存されている。なので、よっぽどのことがない限り録音を失ってしまうことはない。安心して録音してみよう。どうせCommandキーとZを押せば前の状態に戻せるのだから。
録音はしないけれど再生しながら演奏してみたいことがあるだろう。そんなときは、OptionキーとJを押して”自動入力モニター”に切り替える。これで再生しながら録音準備されたトラックの音をモニターすることができる。ところが、再生時には録音済みの録音準備されたトラックの音は聞こえてこない。ややこしいけれど、要するに”自動入力モニター”に切り替えたことを忘れて録音して、それを聞き返そうとすると、先ほど録音したはずの音が聞こえなくて焦るのだ。なので基本的には”入力のみモニター”にしておく方が良いだろう。もう一度Option+Jを押すと切り替えられる。