前の章で書いてしまったが、これらの機材になったいきさつを少し書いておこうと思う。機材選定の参考になれば幸いである。
オーディオインターフェース
現状なにが良いのか実のところ分からない。私は当時持っていたiMac(Late 2012)との接続でThunderboltってのが面白そうだったのでZOOMのTAC-2Rになったけど、いまやこれも変換アダプタなしでは繋がらない。TASCAMのものも面白そうなんだけど実際使用したことはない。最近は本体に操作スイッチがほとんどないものもあるので付属ソフトのVoiceOver対応がどうなってるかはある程度考慮する必要がある。
コントロール・サーフェス
買うつもりはなかった。理由は高いからだ。たかだか8チャンネルのコントローラーで10万円を超える。 ところが、ちょっとPro Toolsを使ってみると、VoiceOverで操作する非効率さが気になってきた。だいたい、目的のトラックの音量をちょっと調整するのにもすごく時間がかかる。ひょっとするとコントローラーがあると一瞬なんじゃないか?ということで、少々オーバースペックではあるが、購入することにした。 結果は、これがなければできないことが多すぎる。エフェクターの類いはほとんど操作できなかっただろう。ミックスの状態を直感的に把握するのにもかなり役に立つ。
現在は手放してしまったのだが、やはり本格的にやるなら持っておいてよい機材だと思う。AVIDのものでなくても良いかもしれないが、私は検証していない。
その他
Pro Tools本体が表示しているメーターは一応確認できる。が、プラグイン内のメーターなどは確認できない。諦めて自分の耳を信じよう。デジタルはクリップすればすぐわかる。アナログならクリップしてたって、自分が許せる範囲なら問題ない。だから、自分の耳を信じるのだ。問題があれば自分の耳が教えてくれるはずだ。エフェクターの効果だって、聴いてわからないのならしょうがないじゃないか。 いやあ、ほんとは心配だ。だから、録音レベルは低めになることが多い。誰か、音で出力してくれるメータープラグインとか作ってくれる人はいないだろうか(とか書いていたら数年前にリリースされた、後述する)。