私が購入しているコンピュータはほぼMacだ。MacにはmacOSが搭載されているわけで、当然このOSが使えなければならない。
macOSとして私がやることはだいたい下記のようなことだ。
- Windowsを実行する
- 音楽製作を行う
- ブラウザを使う
- メールを読む
- iTunesを使う
- その他日本語を使わなくてもよい作業をする
スクリーンリーダーユーザーにとってのmacOS
macOSでやることの中に「日本語を使わない作業」と書いた。これには理由がある。
現在macOSアクセシビリティ技術である画面読み上げ機能のVoiceOverには、日本語を書くために必要な機能の一部が正しく実装されていない。つまり、日本語を読むことはできても。書くことはかなり難しい。
ということで、多くの作業はWindowsで行うことになる。
macOSでWindowsを起動する
さて、MacでWindowsを起動する方法には主に2種類ある。一つは、ハードディスクを分割して一方にmacOSを、他方にWindowsをインストールする方法だ。もう一つはmacOS上でWindowsを実行する方法だ。
前者はWindowsを使うことにおいて、Windowsが最初からインストールされているパソコンと変わりなく使えるというメリットがある。後者にはWindowsからmacOSの機能が使えるというメリットがある。また、データの共有も楽である。ということで、私は後者の方法を採用している。
VMWare FusionでWindows
ということで、macOSの上でWindowsを動かすためにはいくつかの方法があるが、私はVMWare Fusionというのを使っている。他にも同種のソフトは存在するので、ぜひ興味を持たれた方は試して見てほしい。
Windowsで行っている作業を列記すると、
- macOSに接続してUNIXとして利用する
- ブラウザを使う
- Word, Excelなどを使う
- macOSでできなそうなことをやる
となる。多くの時間をUNIXの端末として利用している。これは私が20年以上前からUNIXユーザであり、最初はMS-DOSを端末として利用していたことによるところが大きい。UNIXは私にとっては最も生産的なOSであると言えるだろう。
もちろんWindowsでないとできない作業もあるし、Windowsの方が便利なこともある。適材適所と言うことで。
UNIX
かつて私はMS-DOSが動作するコンピュータの横にUNIX(FreeBSD)が動いているコンピュータを置いて、LANケーブルで接続して使っていた。そのうちMS-DOSがWindowsになったけれど、横のUNIXマシンはそのまま使い続けていた。
一方、macOSは2000年代に入った頃、UNIXシステムを中核としたものになった。FreeBSDとはいろんなことが少し筒違うけれど、十分にUNIXである。
前述したようにmacOSではWindowsが実行できる。これを組み合わせればコンピュータ1台で3度美味しいことになる。ということで、私がUNIX(Darwin, macOS)で行っていることは
- プログラミング
- メールの読み書き
- ちょっとしたブラウザを使う
- UNIXのコンソールからできること
となる。Wordの文書だって、自分が最初に書く文章はWordなんか起動しない。とりあえずUNIXの上でテキストエディタを使って書く。こいつをWord文書に変換する。ここまでUNIXの上でやるのだ。Excelはそうはいかないけれど。
まとめ
この環境、全てのスクリーンリーダーユーザーが使えるとは思わない。前提となる知識が多すぎる。もちろんこつこつ溜めていけば解決できる問題だし事実私もそうしてきた。時間はかかるかもしれないけれど、ある程度いろんな障壁をクリアできる環境だと思っているのだけれど、似たような環境を使っている人はどう思っているんだろうねえ。