ワールドミュージック

NHKのFMではワールドミュージックを紹介している番組がある。その名も
「ワールド・ミュージック・タイム」という。名前が示すように、世界の音楽(特にポップス)を紹介している番組だ。

これとは別に、ピーター・バラカンさんがやっている番組がある。
『ウィークエンド・サンシャイン』
という番組だ。最近はアフリカの音楽が多く紹介される。一時期はアイリッシュ音楽も多く紹介されていた。

そうだ、もう一つある。
『アジアポップスウインド』だ。アジアのポップスがかかる。沖縄の特集が行われることもある。

さて、これらの番組を聴いていて思うことがあるのだが、ここで紹介される音楽はそれぞれにその国の色を強く感じる音楽ばかりだ。インドネシアのヒットチャートの聴けばちゃんと国の香りがする。アフリカの音楽にはそのリズムや歌詞にメロディーに、アフリカらしさが漂う。その国の人たちが普通に聴いている音楽である。

では、日本のポップスにはそんな国の香りはするのだろうか。演歌は西洋人が聴いて日本を感じるだろう。が、ポップスにはどれだけそういう香りを感じることができるだろうか。ヨーロッパやアメリカのポップスとなにが違うのだろうか。そりゃ、私もその昔ビートロックバンドの真似をしていた、日本語ではあったけれど。

上に上げた国の政治体制とその娯楽とが深く結びついていることは否定できない。外国の音楽を多く聴くことができる国では必然的にその影響は受けるだろう。ある国の植民地だった国はその国の影響を受ける、だからボサノバはポルトガル語だ。

さて、私たち日本人はそのアイデンティティを音楽の中に持っているだろうか。音楽に限らず…。

今日は沖縄のCDでも買ってこようかな。