奥華子

NHKのテレビ番組でエコツアーをテーマにした旅番組がある。番組そのものはあまり見ていないのだが、この主題歌を歌っている人の声がなんとも気になる。あれっ?この人2年くらい前に「みんなの歌」で歌っていなかったか?ということで、調べてみて
奥華子
であることがわかった。

私が耳にしたのは『恋つぼみ』だった。春らしくちょっとだけ切ないが十分に消化されて紡ぎ出された詩だなと思いながら聞いたのを覚えている。

そういうわけで、彼女のアルバムを大人買。アルバムは4枚発売されている。

主に恋愛に関すると思われる歌だ。ピアノかキーボードを中心にしたアレンジで全編静かな感じのサウンドだ。詩のことだけを取り上げれば、私はこういう恋愛系の曲を歌っている人を積極的に買ったことはない。だからというわけでもないが私のCDコレクションにはヒット曲がほとんどないのだ。

じゃっこの人のすべてを手放しでお勧めできるか?と言われると返答に困ってしまう。20代前半の恋愛の感情ならもっと鮮烈に新鮮に言葉を紡ぐ人は多い。最近やられたなと思っているのは、宇多田ヒカルの『HEART STATION』だ。共感はしないが感じるものはあるのだ。AIKOも新鮮な生命力のある言葉を紡ぐ。

また、70年代にデビューした中島みゆきや松任谷由実たちは、やはり詩人として優れているなと思う。彼女たちが30代に入るか入らないかの頃に書かれた詩には脱帽することもしばしばだ。

では、奥華子の魅力はどこにあるのか?おそらく完成していないことだと思う。これから彼女はいろんな経験を積むだろう。その中で、もっと良い言葉を探しもっと良いメロディーを歌い、きっとディスクの売り上げも上昇するんじゃないかな?完成したときに彼女の魅力がはっきりしてくると思う。

そうは書いたが、良いなと思う曲も少なくはない。前述の『恋つぼみ』はなかなかだし、個人的には
『手紙』
なんて結構好きだ。

ということで、夏に出るシングルが入ったアルバム(いつ出るんだろう)はたぶん購入する。